難民映画祭を終えて

2009年10月9日から12日まで、愛知県名古屋市の「ウィルあいち」と、
同県長久手町 「長久手町文化の家」という二つの会場にて名古屋地域で第2回を迎える
「難民映画祭2009名古屋」(RFFN2009)が開催されました。



今回の開催目的は、難民を知ってもらうこと。
一人でも多くの方の難民問題への認識の向上を目指す取り組みとして、
国連難民高等弁務官駐日事務所(UNHCR)の協力の下、今年も新たに選りすぐった作品の上映を通し、
世界の様々な地域で生きる人々の苦難や力強さを描いた映像を紹介致しました。



今回の難民映画祭名古屋は前回と比較して次の二点が特徴的でした。
一つは、二つの会場を活用し、より多くの人びとに難民のことを知っていただく機会を提供しようとした点。
もう一つは、企画から運営において多くの学生、市民がボランティアとしてかかわり、
アマチュア・ボランティアの力で実行されたという点。
これは、いまだ全国的に難民映画祭が東京と名古屋でしか
開催されていないという現状を忘れてはいけないでしょう。



さらに立地面で名古屋とは比べることのできないほど恵まれている東京の映画祭が、
国連UNHCRや日本政府、NGOが関わるものであった反面、
名古屋の映画祭が一人ひとりの想いによる草の根的な活動であったことを考えると、
名古屋の企画がとてもユニークなものであったと言えます。



今回の難民映画祭の成果を量的に量ることも質的に量ることも容易ではありません。
もちろん、たくさんの人びとが映画祭に参加する、
つまり観客動員という側面で成果を分析することは一つの重要な指標です。
しかし、その反面で、映画の選定、そして関連企画(シンポジウム、フォーラム、プレイベント)の内容や
ボランティアの達成感など、量的な側面でははかることのできない
「ソフト」または質的な要素も視野に入れる必要があります。



その点、「難民映画祭2009名古屋」は質的な側面で多いに成果を達成し、意義深いものであったと言えます。
何よりも、映画祭を準備する段階からのプロセスが非常に楽しいものであり、
そして、関わったすべての人びとが、達成感に満ちていたからです。
特に、フォーラム(映画を観てから、自由に難民問題や映画について語る場)が
大盛況であったことに、主催者側も驚いていました。
人が集まらなかったらどうしよう、という不安が余計な心配であり、
多くの人びとがこのような場所と行動を求めていることを認識できました。
この映画祭から、難民問題に関わる勉強会・研究会、
そして連絡会議などに発展する可能性が見えてきたと言えるでしょう。



また、今後の開催に向け、より多くの方々に足を運んでもらうため、
いかに難民映画祭のことを知っていただくかを戦略的に検討していくことが
次の難民映画祭をさらに発展させるための重要な課題です。



難民映画祭は、難民問題の解決・改善のための一部分に過ぎません。
今後の展望として、小中高校から大学、公民館や企業など、既存の組織や活動との連携し、
難民映画祭を展開していくことが我々の目的を達成する重要な鍵になるでしょう。
さらに、具体的な行動プランを、できる範囲で計画し、日常生活や文化活動を通して
取り組むことができれば、より多くの人びとがこの活動に賛同し、
参加するはずであると我々は信じています。



何より、今後も頑張りたい。何よりも、楽しく、そしてかっこよく。



2009年11月
難民映画祭名古屋実行委員会一同

RFFN PV

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